除菌剤について
成分はなんですか?
ジクロロイソシアヌル酸塩と食品添加物です。
ノ口ウィルス対策に使用できますか?
緊急時、嘔吐物処理時と同様に、500㎖,の水道水に除菌剤2~4包(排泄物の量に応じて増量してください)を投入し、除菌剤の濃度を高くしてご使用ください。
(ノロウィルスに対する除菌力試験済)
どのようなウイルスや細菌に効果がありますか?
すべての菌種やウイルスに対して除菌力試験をおこなうことはできませんが、院内感染菌や食中毒の原因菌などの主たる病原菌に対しては第三者機関によって除菌力検査を行っています。
本剤の除菌力は中水準消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)に該当します。
これまでの弱酸性次亜塩素酸水(水溶液タイプ)との達いはなんですか?
保存性と利便性です。これまでの水溶液タイプは「良いものだが保存期間が短い」、「用途ごとに細かく濃度調整が必要なので扱いがむずかしい」という欠点がありました。
粉末の1包使い切きりになったことで、必要な時に必要な分だけ、誰でも簡単にご利用いただけるようになりました。
アルコール系殺菌剤と何が違うのですか?
アルコール製剤はエンベロープをもたないノロウィルスやパルボウィルスには効果がなく、水分のある場所では十分な除菌力を発揮できません。
本剤は、一般細菌だけではなく、ウィルス全般にも効果を発揮し、水分がある場所でも効果は変わらず除菌します。
次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)との違いはなんですか?
次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性の為、使用頻度により皮膚にダメージを与え、発がん性のあるトリハロメタンを生成し、漂白作用もあります。
本剤は弱酸性ですから、皮膚へのダメージも少なく、トリハロメタンは生成されません。
また、塩素成分が低濃度なので漂白作用がなく、誰でも安全にお使いいただけます。
耐性菌を作りますか?
酸化分解による殺菌メカニズムによるので、耐性菌を作ることはありません。
ジクロロイソシアヌル酸塩とはどのような塩素系成分なのですか?
イソシアヌル酸ナトリウムという有機物を塩素化した粉末の化合物です。
ジクロロイソシアヌル酸塩は水に溶かすと次亜塩素酸を生成します。
ジクロロイソシアヌル酸は医薬品の指定を受けており、プール、浄化槽、浴槽などの殺菌に広く使用されています。
消費期限はどのくらいですか?
本剤は、水に溶かすまでは2年程度の保存が可能です。
水道水に溶かしたら冬場(15℃前後)で6ヵ月、夏場(30℃前後)で3ヵ月を目安にご使用ください。
※直射日光をさけ高温多湿の場所には保存しないで下さい。
感染症が発生した場合も使い方は同じですか?
異なります。感染症が発生した場所で使用する場合、除菌スプレーの濃度を高くしてください。
(「ノロウィルス対策に使用できますか?」参照)
除菌剤を作っている製造元は?
資本金35億円、売上高716億円(2020年3月期)の大和紡績株式会社(東証一部上場)で製造されています。
繊維素材、合成樹脂、医療機器の加工、販売を手がけています。
嘔吐物がついた洗濯物にはどのように使用したらよいでしょうか?
嘔吐物を水で洗い流し、再度対象箇所にスプレ-除菌してください。
使用すると完全に感染症を防げますか?
室内の菌数を減らし感染リスクを減らすために使用してください。効果を保障するものではありません。
薬剤が細菌類やウイルス類と接触するとどうなるのですか?
次亜塩素酸は細菌類やウイルス類の有機物と反応すると酸化・分解して水になります。
環境への影響(残留性)はないですか?
強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムと違い中和して廃棄する必要がありません。自然環境中に存在する有機物と接触したり、紫外線で分解します。